■はじめに
マインドマップをExcelで運用する方法を紹介します。
”運用”というと少し堅苦しい感じがしますが、単にマインドマップを作成する方法でなく、Excelで大量のマインドマップを作成し続けて、記憶・情報整理とアイデア発想の効率を上げることを目的としています。
マインドマップの有効性はわかりつつも、作成するのには時間がかかりますので、多くの人が挫折してしまいます。この記事では、挫折せずに続けられる方法をご紹介します。
■マインドマップとは、
マインドマップは、英国のトニー・ブザン氏が提唱した思考の表現方法で
頭の中で考えていることを脳内に近い形に描き出すことで、記憶の整理や発想をしやすくするものです。
表現したい概念の中心となるキーワードやイメージ(セントラルイメージ)を中心に置き、
そこからカラフルなブランチ(枝)を放射状に伸ばして、ブランチの上に関連する言葉やイメージを乗せていきます。
■リスキングに効果的
近年、よく聞くようになったリスキングという言葉。
ざっくり言うと「学び直し」を意味することとして広まっているかと思います。
経済産業省は”デジタル時代の人材戦略”という謳い文句で、
新しい職業や職務に就くためのスキル習得を勧めています。
当然のことながら、優秀な人は常に向上心を持って学習し続けています。
その人たちに追いつけ追い越せは無理にしても、できるだけ効率よく学習をして
なんとか食らいついていく一つのツールとしてもマインドマップが効果的です。
私は学習した内容や読んだ本の内容をすべてエクセルのマインドマップへ落とし込んでいます。
効果は身に染みて感じられ、例えば1冊の本の内容を思い出したい場合、
そのマインドマップを見れば、早ければ数秒、長くても数分で思い返すことができます。
そして、マインドマップの特徴から、新たな発想につながることもあります。
このひと手間があるかないかで、将来に大きな差が生まれるのです。
■マインドマップを作成できるソフト
マインドマップを作成するアプリ・ツールを検索してみると、有料・無料ソフトを色々と見つけることができます。
iMindMap(Ayoa)・・・唯一の公認ソフトウェア
Xmind
EdrawMind
など
しかし、どのアプリ・ツールを見ても、エクセルとの連携が弱いのです。
アプリ・ツールで作成したマインドマップの言葉と階層情報の羅列一覧をエクスポートするくらいでしょうか。
■Excelでマインドマップを作成する利点
エクセルは、おそらくビジネスでは最も使用されているツールだと思います。
多くの人にとって、最も手軽に使えるツールです。
マインドマップで使用した言葉をエクセルの機能を使えば、簡単に検索することができます。
データが多くなってくると、どこに何の言葉を使ったのか忘れてしまいます。
検索機能をうまく使えば、一瞬で使った言葉の場所を特定できます。
検索できることは情報整理をする上では必須事項です。また、使い慣れてるExcelなら編集も自由自在です。

■Excelでマインドマップを作成する方法
1.SmartArt
SmartArtで
「階層構造」 > 「複数レベル対応の横方向階層」
を使うことで簡単にマインドマップ風の図を作ることはできます。
しかし、大きな欠点として、見た目が悪く、使い続けようという意欲がわかないのです。アイデアが湧き出てくる気配を感じられず、マインドマップとしての利点がありません。
2.図形(オートシェイプ)
工夫次第で他のアプリ・ツールと同等の品質のマインドマップを作成することができます。
ただし、作成するのに時間がかかってしまうのが欠点です。枝(ブランチ)や配置を自由に編集できるのですが、一つ一つ図形を配置する手間がかかり過ぎて、使い続けていく継続性が低くなってしまいます。
■マインドマップをExcelで運用する方法
上記で、Excelでマインドマップを作成する方法として、①SmartArtと②図形(オートシェイプ)を紹介しましたが、どちらも欠点を持っているため、Excelでマインドマップを運用する人がは少ないと思います。
そこで、その欠点を補うことができる方法を紹介します。
エクセルの図形を使ったマインドマップの作成を”外注する”ことです。
coconala(ココナラ)というアプリを知ってますでしょうか。「知識・技術・経験」など得意なことを提供する人 と やって欲しいことがある人 が気軽に売り買いできる日本最大級のオンラインスキルマーケットです。
20年以上、公私ともに使い続けてきたExcelの技と、マインドマップに対する熱い想いから
Excelの図形を使ったマインドマップで情報整理をし続けている筆者がお手伝いできることとして、Excelの図形を使ったマインドマップ作成代行を請け負っています。
フリーソフト・無料アプリでもマインドマップを作れるにも関わらず、あえてExcelを使いたいと思っている方は一度ご検討ください。